マツダ「CX-5」&「CX-8」に乗ってあらためて感じた走りの良さとブランドイメージに思うこと
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一 315
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一 315
昨年末、マツダはクロスオーバーSUVである「CX-5」と「CX-8」を商品改良した。今回の改良は、新しいグレードや快適装備の追加などがメインとなる。CX-5は、よりSUVらしいスタイリングと実用性を兼ね備えたアクセサリーパッケージ「TOUGH-SPORT STYLE(タフ スポーツ スタイル」と、オフホワイトの内装を採用した「Silk Beige Selection(シルク ベージュ セレクション)」を追加。さらに「マツダ 3」から採用されているボディカラー「ポリメタルグレーメタリック」も加えている。
CX-8は、3列シートのSUVとして、より快適で高級な装備が充実した。上級グレードの「L パッケージ」には、3列目に簡単にアクセスできるよう、2列目シートをワンタッチで移動することのできる「ウォークインスイッチ」が付き、センターコンソールを無くして2列目から3列目をウォークスルーできる6人乗りモデルや、2列目のシートを電動にしてベンチレーションも採用した「Exclusive Mode(エクスクルーシブ モード)」という新グレードも追加。システムの変更点としては、スタックしてしまうような悪路でも、地面に接地しているタイヤにトルクを最大限にかけてスムーズに脱出することのできる「オフロード・トラクション・アシスト」を4WDモデルに設定している。
先に試乗したのは、昨年導入された2.5L 4気筒ガソリンターボエンジン(230ps/420Nm)を搭載したCX-5の「25T L パッケージ(4WD)」。このエンジンは、とにかく滑らかなトルクの出方が気持ちいいので私は好きだ。アクセルの踏み込む量に合わせて、どんな回転数からでも潤沢にトルクが湧き出してきて、ドライバーに呼応するように心地よく加速する。パワーはあってもディーゼルよりエンジン音は小さいし、ターボラグも少なく高回転まで滑らかに回っていく。
ただひとつ問題があるとすれば燃費だ。WLTCモードでは12.2km/L、市街地モードでは9.1km/L(いずれも4WD)と、今のご時世だと少々厳しい数値。ディーゼルモデル(190ps/450Nm)と比較すると約4km/Lの差があるし、本体価格はディーゼルの上級グレードと同等なので、相当なクルマ好きしかあえて選ばないのでは…と心配してしまう。ただ、私と同じように相当なガソリンエンジン好きの変態さんは絶対好みに合うと思うので、是非このターボエンジン試乗もおすすめしたい。
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